この記事では湯原鱒を魅了する虫の今についてご紹介いたします。いつも情報をお寄せいただく皆様、本当にありがとうございます。重ねてお礼申し上げます。

【6月4日】
子坊教授より流下情報をいただきました。
まず、目を惹くのはカディスです。そして、エラブタマダラカゲロウの姿も見えます。6月に入り、数を増やしてきたのがこのシナモンカディスです。アップ画像もいただきました。
シャックとピューパがあることを考えると、ハッチしたての個体たちなのでしょう。ウイングやボディの透明感はなんとも言えません。フライに反映させたいところです。現在、種は教授によって同定が試みられている最中。報告が待たれます。(撮影;子坊教授)


【6月8日】
MASAさんから捕食物情報をいただきました。

この2枚、正に両極。
ヒゲナガの親子からのユスリカです。1日の中で正反対の釣りが成立してしまうのが湯原です。今の湯原を表象するような2枚。いつもありがとうございます‼︎(撮影;MASAさん)


【6月12日】
ヒロさんから気になる画像が送られてきました。
一見すると、カディスのようですが、やけに触覚が短い。
ヒロさんによると、センブリという種ではないか?とのことです。センブリならば岡山県で初確認の可能性もあります‼︎
調べてみるとセンブリはヘビトンボ目。水生昆虫であることに間違いはなさそうです。しかしながら、本当にセンブリなのか? なんでもヤマトセンブリという種は、絶滅危惧種。とても希少な種が湯原に生息しているかもしれません。お詳しい方、ぜひ情報をお寄せください‼︎(撮影;ヒロさん)


【6月13日】
心待ちにしていた写真が送られてきました。やはり、水生昆虫は季節に忠実です。

梅雨にハッチ、腹面は赤とくればフタマタマダラカゲロウです。
日中にハッチし、大型のライズを誘うことも多い種です。まとまったハッチがある今シーズン最後の大型カゲロウでしょうか。この機会逃すべからず。教授いつもありがあとうございます。(撮影;子坊教授)


【6月18日】
魚紳さんより流下情報、捕食物情報をいただきました。
まずは、捕食物から。
テレストリアル入り始めましたね。
陸生昆虫の季節がスタートです。 続いて流下物。
一際目を引くのは、チラカゲロウのニンフ。
チラカゲロウは陸生羽化なので、通常、背中の割れたニンフが流下することはないはず。強風の仕業でしょうか。いずれにせよ、鱒にとっては願ってもないご馳走だったことでしょう。魚紳さんありがとうございます。(撮影;魚紳さん)


【6月18日】
流下物情報を子坊教授よりいただきました。
午後の流下はエラブタマダラです。例年、影でひっそり流下のエラブタでしたが、今年は主役級かもしれません。湯原鱒を支える今の虫です。教授いつもありがとうございます。(撮影;子坊教授)


【6月25日】
CINQさんよりハッチ情報をいただきました。ありがとうございます‼︎
子坊教授の情報に引き続きエラブタマダラでしょうか。この時期、必携フライであることに間違えなさそうです。異常な早さでの梅雨明け。今後の虫が気になるところです。(撮影;CINQさん)