夏と言えば、大型テレストリアル。
皆さんはこだわって巻いてらっしゃいますか?
自身はというと、アピール重視。フォーム材中心に、レッグをつけて、チェルノブイリモドキを巻く程度。使う場面もメイフライパターンを流した後のフォロー的なタイミング。見切られることも多く、フッキングも悪い。とりあえず、流しておくか。程度の扱いでした。


そんな中、ヒロさんから電話。開口一番
「テレストリアル 馬鹿にしてるやろ(笑)」
そう、ヒロさんのテレストリアル愛は、海よりも深く山よりも高いのです。
今回は、そんなヒロさんのテレストリアル道をお届けします。必読です‼︎
このボリューム感、このテカリ感。
アトラクター的要素が強いと思われがちなテレストリアルパターンですが、どうやら単にアピールすれば良いというものではないそう。そこには本物とマッチするナチュラルさが欠かせません。


大型テレストリアルパターンにおけるナチュラルさ。
それは、「 着水音と程よい半沈加減」だとヒロさんは言います。

質量のある陸生昆虫が水面にポチャン。
この「ポチャン」を演出するには、フライにも程よい質量が必要。

「クワガタがハイフロートな訳ないやろ?」
ハイフロートを避けるべく、フォーム材の浮力を抑えなければなりません。

そう。大型のテレストリアルパターンには、僅かにウエイトを仕込むのだそうです。
僕は全く知りませんでした。ドライフライにウエイトを仕込むだなんて…。ヤラレタ。


そんな愛するパターンで昨日はナナマルを2本。

さらっと言いましたが、ナナマルを2本ですよ?ナナマルを2本‼︎
大型鱒があの体を維持するには、テレストリアルが効率が良いのでしょう。大型ほど大型のテレストリアルに目がありません。とは言え、そこは百戦錬磨の大型鱒。その選球眼をかわせるナチュラルさが、大型フライにも求められるのです。


何でもヒロさん。
生きたセミと死んだセミを巻き分けてるらしい…。いや、恐るべしテレストリアル道。
その奥深さったら底が知れません。



この夏。
あなたもセミをひっくり返して観察してみては?