以前の湯原は,美しいグリーンの水底。
バイカモや金魚藻などの水草にあふれ,その間で大型鱒がゆったりとライズを繰り返していた。

残念ながら,そんな話も今は昔。ダム放水の度に水草は数を減らし,代わって褐色の珪藻類が底を覆い尽くすようになっています。美しいグリーンの中で鱒釣りがしたい‼︎ また,湯原鱒を支える虫たちを育むのも水草です。やっぱり水草を何とかしなければ‼︎


いち早く立ち上がったのは魚紳さん。
漁協の許可を得て,同河川からバイカモを採取。その後,発根を促してから湯原管理釣り場へ試験的に植栽していたのでした。
植栽して2週間の経過観察。
これはいけるのでは?との判断の下、第二弾の試験植栽が行われ、私も参加してきました。


まずは、バイカモ採取。
根こそぎ株を引き抜くのではなく,発根している茎部分から刈り取ります。

この辺りのバイカモは、ヒルゼンバイカモという種で貴重なのだそうです。流れの速い場所での採取・運搬は、なかなか大変な作業。

バイカモを入れたバケツを覗くと、いるいる‼︎
アカマダラ,カワゲラ,トビゲラなどのニンフやラーバがわらわら。
たまらず,観察タイム。やはり,バイカモよりも虫がお好きな参加者たち。(もちろん,鱒のことはもっと好き)


採取場所では,バイカモが流速の速いところに繁茂していたことから,管理釣り場でも流れの速い場所を選んで植栽していきます。

今回,試験的に植栽したバイカモは50株ほど。
来週は有志による梅花藻植栽会が企画され,梅花藻運動は拡がりを見せています。植栽の際には,釣りをしておられる方々にご迷惑をおかけするかもしれません。どうか主旨をご理解いただきご容赦くださいませ。

美しいグリーンの中でライズする魚たちの姿を夢見て。新しい挑戦は続きます。


(皆さまへお願い)
今回も湯原通信をお読みいただきありがとうございます。
水草や水草の移植,植栽に詳しい方がいらっしゃれば,ご助言いただけると喜びます。
よろしくお願いいたします。